コート洗浄前処理剤「ヤケキラー」

グリセリン・水を主体とした、Zrの細粒*1)を混合したものです。
コーティング洗浄前に本処理剤を使用してください。
 
*1) Zrの粒子を揃えた特別な分粒技術を応用したものです。
 
ヤケキラー製品外観

基板ガラスの汚れ、ヤケについて

コーティング後に外観不良を引き起こす原因はほとんどの場合、汚れです。

汚れとは?

  • コーティングの前工程
  • コーティングの前工程として、切断・芯取・研磨、それらに使用される切硝液(油性・水性)は様々なものがあります。また、それらの工程後に洗浄があります。
    これらの洗浄はコーティング前洗浄とは異なり、必ずしも良い表面洗浄とは言えません。

  • 汚れとはそれらの全ての副資材の残りと言えます。
  • (中には透明に近いものや、人間が出す汗や唾などの汚れもあります。)
    コーティング後は干渉効果で目に見えない汚れも目立つようになり、外観不良になります。
    また、この汚れは時間が経過すると非常に取れにくくなります。
     
    本処理剤はこれらの汚れを除去する目的で開発されました。

ヤケキラーの使用方法

  • 推薦光学ガラス基板
  • 青板
    白板
    BK7(BSC7)
    K9-L
    HK9-L
    合成石英
    溶融石英

  • コーティング洗浄前に使用してください。

段取り

  • こすり
  • 基板ガラスに本処理剤を数滴垂らします(基板の大きさにより異なります)。
    参考例 : φ30~φ50 3~5滴
    次に綿布・紙布(いずれも光学部品用、現在御社で使用しているものでOKです)にて全面に引き伸ばし、基板ガラス面をこすってください。
    約15~20往復、強めにこするとより効果的です。

  • 拭き取り
  • アルコール(メタノール・エタノール・アセトン等)を含ませた綿布・紙布にて本処理剤を拭き取ってください。

  • 洗浄
  • 御社の洗浄方法をおこなってください。

本処理剤の効果の確認方法

以下のようなサンプルを用意してください。
効果の確認説明図
例: ARコートを両面コーとしてください。半分を本処理剤で処理してください。

本処理剤の効果

  • 基板ガラスの外観上のトラブルが激減いたします。
  • 特に量産で使用することで外観上の安定生産が可能です。

使用上の注意

  • 本処理剤は、基本的にグリセリン・Zr・水と、人体の皮膚に影響の無いものを使用しております。
  • 使用後は石けんで手洗いをしてください。
    本処理剤は飲料しないでください。

  • 本処理剤の有効期限は6ヶ月です。
  • 容器の製造年月日を参考にしてください。

  • 長期間保管すると多少分離いたします。
  • 良く洗浄した(不純物のない)ガラス棒、ステンレススプーンにて攪拌してください。
    または容器の蓋をして振ってください。

お問い合わせ先